ケフィア繰り生き物の洞穴(無職)2

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zoom RSS こひ3。

<<   作成日時 : 2014/01/21 15:27   >>

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昼、コメダ珈琲に行った。

コーヒーを飲みに行ったのだ。

私はもう、何年もコーヒーを飲んでいない。

自分の豆の仕入先で豆を買うと

一杯六十円ほどになりやや割高だというのと、

コーヒー道具が邪魔臭いと家族に怒られたというのが理由だ。

何年も飲んでいないと、禁断症状も出ようというもの。

正直、最初はあまりコメダとやらに期待はしていなかった。

チェーン店だからだ。

チェーン店風情が出すものなど、

あのインスタントコーヒーとかいう泥水と同じ味のする

業務用コーヒーに決まっていると思っていた。

だが、母が言った。

『コメダ珈琲、美味しいって聞いたよ』

そうか。

血を分けた母の言葉だ。

信じよう。

一同、コメダ珈琲にたどり着いた。

メニューを開く。

嫌な汗が流れた。

ブレンドコーヒーとアメリカンコーヒー。

それがコメダ珈琲の全てだった。

この布陣は、典型的な業務用コーヒーの布陣だ。

インスタントコーヒーと同じ味のする泥水の布陣だ。

ブレンドコーヒーとは、つまり業務用コーヒーのことであり、

アメリカンコーヒーとは薄い業務用コーヒーを指す。

本当に豆にこだわりの有る珈琲店ならば、

コーヒーの種別を乱暴に二つに分けたりはしない。

コーヒーは豆によってその味を大きく変えるし、

焙煎の仕方によって、同じ豆でも千変万化の味を持つ。

それらの豆の一つ一つと向き合うのが

真摯な、正常なコーヒーとの接し方だからだ。

だが、それでも私は、一抹の希望に縋りたかった。

血を分けた母の言葉を信じたかったのだ。

『たっぷりブレンドコーヒー』

ラージサイズを注文した。

いや、トールか?

……どうでも良い。

やがてコーヒーらしきものが運ばれてきた。

私はそれを口に含んだ。

おお、母よ。

私はもうあなたを信じない。

テーブル脇の砂糖に手を伸ばした。

四本、一気に流し込む。

飲む。

まだ、泥水の味がした。

さらに三本の砂糖を流し込んだ。

業務用コーヒーを本来の姿に戻すため。

すなわち、砂糖を流し込むための補助食品としての姿に。

七本の糖の剣を受けて、

ようやくその泥河は本来の姿を取り戻した。

うん。

頷く。

十分な糖分を摂取できた。

これで今日も、頑張って絵が描けそうだ。

私は満足感と共に席を立った。

……しかし何故、

砂糖を流し込むためだけの液体に、

五百円近くもの値段がついていたのか。

それだけが、不可解だ。

六十円と器具さえ有れば、

砂糖流し込み液でない本物のコーヒーが一杯飲めるのにな。

私は小首をかしげながら、レジに向かい……。

驚愕した。

なんと、コーヒー豆が売っているのだ。

珈琲店にコーヒー豆が売っていて何がおかしい

と言われるかもしれないが、

コメダ珈琲の味は紛れもない業務用コーヒー。

もし、独自の豆を使ってあの味のコーヒーを入れたのだとすれば……。

業務用コーヒーと同じ味のコーヒーをわざわざ豆を使って入れたという事になる。

私はその豆に手を伸ばしたくなる衝動をぐっと抑えた。

興味は有るが……。

そんな酷い豆をペーパードリップするというのは

コーヒー飲みの沽券に関わる。

手ぶらで帰宅した。

あのレジに売っていたコーヒー豆への興味だけが、

今も私の胸を締め付けている。



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